陰鬱な独り言

脳内エキセントリック

KinKi Kidsから担降り出来ませんでした

私は、1度にあれもこれも愛せるほど器用な人間じゃない。

 

寄りもガンガンにあるし、過去に愛してきたグループにおいても私は、そのグループ内の1人に極端に愛情を傾けて注いできた。それが私の応援スタイルで、でもそれは単に不器用だからそうなっているのかな、という気もする。もう少し器用だったら違っていたかも。

これを言うと「ならオンリーなんだね」って言葉で終わらせられがち。結構難しい所かも。私は私の事をオンリーだとは思っていないけど、見る人が見たら確実にオンリーに見える。

そもそもオンリーかどうかなんて他者が他者を形容する言葉にすぎなくて、そんなラベリングをされてしまう事が不本意。均等に愛を贈れなければ、全てを否定されてしまうこの界隈が、少し悲しい。

 

応援をしていて、追っかけをしていて。自分の中で何か引っかかるアクションがあると、自分の中の"好き"達がハイタッチをして最前線を交代するような感じが昔から自分の中である。

堂本剛のライブがあればKinKi Kids担の自分は奥へと潜んでいくし、音楽番組があれば、或るいはコンサートがあれば、その逆が起こる。

思えばここ最近はグループとしての活動が無かったから、その交代を意図してさせないようにしていたなぁ。曲を聴かないようにしていたり、過去の雑誌をうっかり読んで焦れるような事がないように…と。冬が厳しすぎて、思わず自衛していた。

 

そんな折、テレ東音楽祭の告知があった。

ぽん、と突然出されたその音楽祭の出演案内は、必死に封印していた気持ちを爆発させる程の威力があった。音楽番組にさえも出てくれないかもしれないと思っていたから、わかりやすく気持ちが上がった。"堂本剛のツアー中"という私の中で超強力で絶対的なモノを前にしても、ハイタッチが行われた。

 

とってもとっても期待をして、満を持して迎えた6/26。

結果から言えば、私は絶望を抱えた。

KinKi Kids担として久しぶりに泣いた。今後、どうやってこのグループを応援していったらいいのか本気でわからなくて、この調子だと「今年もKinKi Kidsとしての活動はありません」と言われてしまったような気がして、前後不覚に陥った。

空気がとても冷たくて、張り詰めていて、誰もが口を閉ざしていたような気がする。

 私は極端に剛さんに寄ってるから、彼の体調のせいでこうなっているって責めている人もいてすっごくしんどかったなぁ。私みたいな思考、言動だと何か言葉を零しても養護してる!って言われそうで怖くて何も言えなかった。

 

こうなってしまうと、悪い方にばかり思考が転がっていく。

信憑性の欠片もないネットニュースに目が行ってしまうし、社長が天へと登った影響がどこまで及ぶのかとか、SNSまことしやかに囁かれる噂をちょっと信じ込んでしまったり。

 ぐるぐるぐるぐる考えて、決して言葉が多い方ではないふたりの考えまで読めなくて、彼らがグループを続けていきたいのかもわからない…と、自分ではもうどうにでも出来ない域にまで叩き落とされた。

TLでは堂本剛オンリーVS堂本光一オンリーの図が定番化してきたし、ちょっともうしんどいな、只々好きなだけで、幸せで、楽しかっただけなんだけどな…。

 

あぁ、どうしようかな。って思いながらの7/13。

音楽の日

「たった3週間で何があったの?!」って思わせるような完璧なパフォーマンス。ひたすらにかっこよくて、あまりに完璧。KinKi Kids…、あれはKinKi Kidsだったんだよ。この言葉以外でなんと言っていいのか分からない。

3曲のメドレーを危なげなく歌い上げたその姿を見て、やっと冬が終わったと思った。軽快なMCをメイン司会の中居くんと交わすふたりを見て、おかえりと言わずにはいられなかった。KinKi Kidsの底力を感じた。40歳のおじさんの意地を見た。

この日だけで一体何人のオタクが息を吹き返した事か……。

あんなにも浮足立ったKinKi Kids担達を久しぶりに見たよ。誰ひとりとして涙に沈むことなんて無かったんだよ。まさに延命治療だった。

最高じゃなかった?

私が応援しているのは沈んでいく泥舟に乗っている人たちなんかではなく、誰にも何にも負けないエンジンを搭載した船で世界一周旅行だって楽々こなしちゃうこの人たちなんだよって目が覚めた。

少し前までは出来なかった楽曲前のトーク、カメラ目線、ギターを弾きながらの歌唱、ヘッドホンを外した状態でスタジオにいること、企画への参加、エンディングへの参加。素人目にも、剛さんが出来るようになった事ってめちゃくちゃ多かった。

最後のエンディングなんて特効が使われてたのに、ヘッドホンを外して微笑む剛さんがいたんだよ。

 

光一さんが剛さんの事を全く気にかけていない、という旨のツイートも数々見てきたけど、私は全然そんな事ないと私は思う。無意識の外で気にかけているというか…。「お前に何がわかるんだよ?」って言われたらそこまでだけど、あの温かい空間はふたりにしか作れない。

その証拠にエンディングで時代を歌っている光一さんは"例のキャップ"を仕込んでいたのに、歌い出しのタイミングでちらりと剛さんにアイコンタクトを送っていた。お花畑だと嘲られようとアレは、相方の事を気にかけていたんだと私の目には映ったよ。

 

光一さんが感情を言葉に乗せるのが下手な人間だって事ぐらい、私達オタクなら知っていたじゃないの。その分行動でいろいろ示してくれる人なんだよ。でもその"行動"は露出がないと目につかない。ラジオなんかで声を聞く事はあっても、行動までは見ることが出来ない。不器用な自担を持つ我々オタクも結局は不器用だったっていう落ち。

 

ここまで重々しく書いてきて、結局何が言いたいのかっていうと、

「私はまだまだ担降りせずに済みそうです」っていう事。死にかけていたKinKi Kids担という自分が、今夜は元気に小躍りしてるよっていう事。

 

一生なんてとても誓えないけど、今の私の気持ちは晴れやかです。

 少しずつ、少しずつを重ねてここまで戻ってきたKinKi Kidsは最高です。

 

夏が似合わないと散々言われていたKinKi Kidsだけど、2年前のあの日から、KinKi Kidsと夏は切っても切り離せない関係になったね。ドラマチックな夏はきっと、来年も再来年もあるんだろうな。

あなた達を応援していると、酸いも甘いもあるけれど、私はKinKi Kidsが好き。

 

KinKi Kidsが好きだよ。